気が向いたらすぐに遊びにいける、
そういう暮らしがいいです。
文京地区 I様(ご主人様、奥様)
ウッディでとてもリラックスできるお宅ですね。
- ご主人様(以下、主):
- 平成9年に建てたんですが、平成14年には埼玉県に転勤になってしまって。
埼玉県で住んだ家はたまたま3方を家に囲まれていまして、朝起きて雨戸を開けると隣の家の中から犬に吠えられ。夏暑くて窓を開けると、隣家の温水器の排気ガスがこちらに入ってきて。そういう、密集した中にいましたし、夏暑くて冬寒いっていうのは家の中もそのままだったので、本当に我慢できなかった。できれば早めに北海道に帰りたかったんです。
―ご主人様はもともとは北海道じゃないそうですね。
- 主:
- 福島県の出身なんですが、職場の配属先として千歳に来たんです。
もともと高校時代の友達から北海道のいいところばかりを聞かされていて「いいな、住んでみたいな」と思っていたら、たまたま来ることになって。来てみたら凄くいいんで、そのまま千歳にいます。
―なぜ向陽台に家を建てたのですか?
- 主:
- この家を建ててくれたハウスメーカーさんの住宅を小樽のモデルハウスで見たのがきっかけでした。
それまでは家を建てる気はそれほどなかったんですが、木の感じとかが凄く気に入ってしまって。それで、あちこちと土地を探していたらそのハウスメーカーの方にここを紹介されたんです。自然も多くていい雰囲気だったのでこの場所に決めました。
他の宅地も見たんですけど、日当たりのいい場所がなかったんです。それと、もともと密集した場所にはあまり行きたくなくて、建蔽率とか容積率が8割、9割のところじゃなくて、隣のお宅と近くならないところがよくて、いきついたのがここでした。条件はとにかく密着しないこと。今も隣に家が建っても圧迫感はないです。
―利便性はいかがですか?
- 主:
- 向陽台に来る前は千歳市の中心街に住んでいたんです。
街に比べればお店が少ないというのはありますが、自然に近くなりました。飛行機の音も静かでうるさくない。そういう意味では良かったと思いますね。
- 奥様(以下、奥):
- 私は実家が富良野なので、ここよりも大自然。買い物も週に一回ぐらいなので不便は特に感じません。
- 主:
- 街の方にも住宅地はあるんですが、実際こちらに住んでみると不便さはないですね。
―自然がお好きなんですか?
- 主:
- 好きです。冬はスノーシューを買ったんですが、ここだとすぐにフィールドに出れるので、わざわざ車で出掛けていかなくてもいいんです。そういう面でも本当に自然に近い場所に住んでいるんだなと。
夏もキャンピングカーがあるので、キャンプをしたり釣りをしたり、いろんなことをやっています。
- 奥:
- 山に登り始めたのは埼玉に行ってからなんです。もともと北海道にいたので、埼玉にいったら自然が少なくって、自然を求めて山に登るようになりました。
- 主:
- 土日は長野とか栃木とか、都心からは逆に逆に行ってましたね。キャンピングカーも向こうで買いました。
基本的に旅好きなんで、土日に家にいるとうずうずしちゃうんです。月2回ぐらいはでかけます。
埼玉にいた頃は日本全国に行ったんですけど、こっちでは船に乗らないといけないので道内を周っています。金曜の夜に出発して、行くとこまで行ってそこで寝る。で、土曜日は一日山登りをしたりのんびりして日曜に帰ってくる、というスタイルです。
―道内を周るには千歳は便利ですね。
- 主:
- 函館まで6時間ぐらいで稚内へも7時間ぐらい。丁度、交通的に真ん中にある。根室が一番遠くても8時間走ればつきますし、本当にいい位置に千歳ってありますよね。高速道路も順調に伸びていますしね。すぐ近くにインターチェンジもできますし(平成25年ぐらい)、ますます便利になりますよね。
それに、私の実家は福島ですから、年に何回かは帰っています。去年の夏はキャンピングカーに乗ってフェリーで八戸まで行きました。ここは苫小牧港にも近いですからね。
- 奥:
- 汽車の旅も好きなんです。北斗星に乗っても、福島で降りないで上野までいっちゃったり、帰りも千歳で降りないで札幌まで行っちゃったり(笑)。
- 主:
- あちこち旅行に行くというのが好きなんです。飛行機だとあっという間に着いてしまう移動手段なのであまり乗らないですね。
ただ、この前ウチの母親が体調を崩したんでその時は飛行機で帰りました。空港が近いって言うのはそういう意味では凄く安心感はあります。すぐに飛んで行けるっていうのは。
―今の暮らしで気に入っているのは?
- 主:
- 土日は出ることが多いんですけど、家にいることもけっこう気持ちがいい。
土日にどこにも行かない時には、午前中買い物に行ってそのまま支笏湖に行って外でランチを食べたり、ウトナイ湖に行けば野鳥がいっぱいいて、バードウォッチングを楽しんだり。気が向いたらすぐに遊びにいける、そういう暮らしがいいです。
- 奥:
- 私は携帯電話を気にしなくなりました。埼玉から秋葉原まで仕事で通っていたので通勤時間は2時間ぐらい。電車の中で時間があったので、友達にメールをしたりしていたんですけど、ここにいるとメールを打とうとあまり思わない。
こっちでは歩いていけるところに通勤しているんですけど、帰りに動物の足跡を見たり鳥を見たりできるので、小さな双眼鏡を持って通ってるんですよ。
キャンピングカーが並ぶI様邸
スノーシューを履いて近くの自然を散策
キャンプ場で、のんびりと
黒松内の原生林にて
支笏湖のほとりに車を停めて
―移住希望者へメッセージはありますか?
- 主:
- 移住してくるってことは私のように実家が向こうにある方ですねよ。そうすると空港が近いし道路も新しくできているので、安心感があって生活できます。
自然が濃いんで、特に文京は歩くとすぐ森に続いていて、それはそのまま支笏湖まで続いていますから。そういうのが好きな人にとってはとってもいい場所だと思いますね。
―冬の寒さが心配な方も多いようです。
- 主:
- 北海道の建物は気密性が高いので心配ないです。この家だってストーブ1個で温まるぐらいなので、寒さは大丈夫。
- 奥:
- 外は寒いですけどね。
- 主:
- でも、埼玉の家の中は寒かったよ。毛布にくるまってホットカーペットの上で動けなかったこともあったじゃない?だから、全然怖いことはないです。
雪かきが大変というのはありますけど、運動不足を補うって考えればいいし。冬の寒さは全然怖くないし、逆に冬の美しさっていうのは本州から来れば凄く感動すると思いますよ。
- 奥:
- 真っ白になってきれいだよね。でも、千歳はそんなに雪が多くない。天気は札幌より苫小牧に近いですね。朝のニュースで、千歳空港がけっこう吹雪いている時でも向陽台は晴れていたりして。
- 主:
- もちろん年間を通せばそれなりの降雪量はあるけれども、向陽台はそんなに雪の心配をする必要はないんじゃないかと思いますね。車も走り方をゆっくりすればいいだけですし、冬も楽しめますよ。
【取材日:平成23年3月15日】